2013年 07月 23日
タフでなければ生きていけない ー TokyoかBrazilか ー
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2年ぶりに書いている
オレはトーキョーに数ヶ月いて、ブラジルはオレにとって遠い所になりつつある
去年は7ヶ月トーキョー 1ヶ月海外 4ヶ月ブラジルという生活だった
今年は2月にトーキョーに来たから半年もいつづけている
その間 台湾 中国 韓国 インドネシアとアジア圏に何度か出かけたー
もともと母国語ではないポル語はほとんど使っていないからもう錆びついてきているだろう
2年前にトーキョーで小さな事務所を開いたのだが、最初は仕事がないからブラブラしていた
つまりオレはボヘミアンのような日々を送っていた 東北の震災のときには京都の祇園で朝までダチと飲んでいて、事の重大さを知ったのは翌日だった
時間を持て余していたオレは事務所の近くのアジア最大のゲイとレズの街XX二丁目へ
サンダル履きででかけて、そこで女装の兄ちゃんとよく飲んでいた
それが最近急に忙しくなってきた
ブラジルへ住み始めるまえは、今や”都市伝説”になりつつある
”バブル時代の東京”でデカイビジネス組織に席を置き、アジアを駈け回っていた
このまま行くとあの頃の生活に近くなっていく予感がする
多分間違いないだろう
それにしてもトーキョーは住みやすい 治安はブラジルに比べると天国に近い
物価も安い 何でもある オレが住んでいるあたりは緑が多く、地域住民に
害意がまったくかんじられない
食い物はうまい。レストランのレベルは異常に高い
オンナも街で見る限りハクイのがたくさんいる
ブラジルの凶悪な面構えにくらべ”隣のお兄さん”のようなケーサツ関係者
ブラジルではダチがオレの事務所を引き継いだ
オレがそこのボスだった頃はじめた新しい仕事もまぁなんとかこなしているらしい
もはやオレをそれほど必要としていないだろう
だいたいトーキョーや外国にいったままいつもどってくるかわからない
ボスなどあてになるわけがない
まぁそれはそれでいいだろう
ダチには
” オマエ達はブラジルで生きろ、オレはトーキョーで生きていく ”
とメッセージを送っていた
ブラジルは甘くない 文字通り
”狼は生きろ 豚は死ね ”
の世界だ
オレやダチに待っていたのは大企業の駐在員とか外交官の連中とは
別世界の、まったく別の顔のブラジルだった これからもそうだろう
それは一種の闘技場のようなもので、一瞬も気を抜けないのだ
トーキョーはブラジルとは違う 優しくて甘く柔らかい
しかしこの大都市も、組織に属していない個人はウカウカしているとあっという間に取り残され
忘れ去られてしまう だいぶトーキョー感覚が戻ってきていたオレは、それを感じはじめていた
ところがーだ
このトーキョーで生きていく事を覚悟したまさにその時にブラジルでオレの事務所と
つながりがあった東京のダチからデカイ仕事の話が持ち込まれた それはブラジルでの仕事だ
ブラジルでしかできない仕事、それも待ったなし
” むむむぅー ”
” トーキョーでの仕事にエンジンがかかり、疾走体制にはいった矢先にこれだ ”
このダチには義理があるので無下には断れない
義理を欠くと超零細事務所のオレなどろくなことがない
義理を欠くならそれに加えて恥もかき、常識も欠くくらいの覚悟がないと
ロクなことにならない。それは経験的に知っている
” 一度ブラジルに戻り事務所のダチと話をせざるを得まい ”
トーキョーで時間に追われるようになってきていたオレは
ブラジルに行くときはのんびりアマゾンの奥地でもブラブラするか
リオデジャネイロでダイヴィングでもしようーと甘く考えていた
もはや東京の物価の数倍とおもわれるリオでのダイヴィングは
以前のようには面白くないに違いない
しかし あのリオのダイヴィングのリッチさは凄い
曇った空にチャーターしたボートで潜ったのを思い出しながら
オレはボンヤリかんがえていた
” そこでもう一度オレの人生の方向をきめることになるだろうー ”
by Felix
オレはトーキョーに数ヶ月いて、ブラジルはオレにとって遠い所になりつつある
去年は7ヶ月トーキョー 1ヶ月海外 4ヶ月ブラジルという生活だった
今年は2月にトーキョーに来たから半年もいつづけている
その間 台湾 中国 韓国 インドネシアとアジア圏に何度か出かけたー
もともと母国語ではないポル語はほとんど使っていないからもう錆びついてきているだろう
2年前にトーキョーで小さな事務所を開いたのだが、最初は仕事がないからブラブラしていた
つまりオレはボヘミアンのような日々を送っていた 東北の震災のときには京都の祇園で朝までダチと飲んでいて、事の重大さを知ったのは翌日だった
時間を持て余していたオレは事務所の近くのアジア最大のゲイとレズの街XX二丁目へ
サンダル履きででかけて、そこで女装の兄ちゃんとよく飲んでいた
それが最近急に忙しくなってきた
ブラジルへ住み始めるまえは、今や”都市伝説”になりつつある
”バブル時代の東京”でデカイビジネス組織に席を置き、アジアを駈け回っていた
このまま行くとあの頃の生活に近くなっていく予感がする
多分間違いないだろう
それにしてもトーキョーは住みやすい 治安はブラジルに比べると天国に近い
物価も安い 何でもある オレが住んでいるあたりは緑が多く、地域住民に
害意がまったくかんじられない
食い物はうまい。レストランのレベルは異常に高い
オンナも街で見る限りハクイのがたくさんいる
ブラジルの凶悪な面構えにくらべ”隣のお兄さん”のようなケーサツ関係者
ブラジルではダチがオレの事務所を引き継いだ
オレがそこのボスだった頃はじめた新しい仕事もまぁなんとかこなしているらしい
もはやオレをそれほど必要としていないだろう
だいたいトーキョーや外国にいったままいつもどってくるかわからない
ボスなどあてになるわけがない
まぁそれはそれでいいだろう
ダチには
” オマエ達はブラジルで生きろ、オレはトーキョーで生きていく ”
とメッセージを送っていた
ブラジルは甘くない 文字通り
”狼は生きろ 豚は死ね ”
の世界だ
オレやダチに待っていたのは大企業の駐在員とか外交官の連中とは
別世界の、まったく別の顔のブラジルだった これからもそうだろう
それは一種の闘技場のようなもので、一瞬も気を抜けないのだ
トーキョーはブラジルとは違う 優しくて甘く柔らかい
しかしこの大都市も、組織に属していない個人はウカウカしているとあっという間に取り残され
忘れ去られてしまう だいぶトーキョー感覚が戻ってきていたオレは、それを感じはじめていた
ところがーだ
このトーキョーで生きていく事を覚悟したまさにその時にブラジルでオレの事務所と
つながりがあった東京のダチからデカイ仕事の話が持ち込まれた それはブラジルでの仕事だ
ブラジルでしかできない仕事、それも待ったなし
” むむむぅー ”
” トーキョーでの仕事にエンジンがかかり、疾走体制にはいった矢先にこれだ ”
このダチには義理があるので無下には断れない
義理を欠くと超零細事務所のオレなどろくなことがない
義理を欠くならそれに加えて恥もかき、常識も欠くくらいの覚悟がないと
ロクなことにならない。それは経験的に知っている
” 一度ブラジルに戻り事務所のダチと話をせざるを得まい ”
トーキョーで時間に追われるようになってきていたオレは
ブラジルに行くときはのんびりアマゾンの奥地でもブラブラするか
リオデジャネイロでダイヴィングでもしようーと甘く考えていた
もはや東京の物価の数倍とおもわれるリオでのダイヴィングは
以前のようには面白くないに違いない
しかし あのリオのダイヴィングのリッチさは凄い
曇った空にチャーターしたボートで潜ったのを思い出しながら
オレはボンヤリかんがえていた
” そこでもう一度オレの人生の方向をきめることになるだろうー ”
by Felix
by theamazontouch
| 2013-07-23 22:02
| タフでなければ生きていけない